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犬の生食はいつから始められる?年齢ごとの注意点とは
犬の健康を意識して「生食(ローフード)」を取り入れたいと考える飼い主さんは年々増えています。しかし、「うちの子はまだ子犬だけど大丈夫?」「シニア犬でも始めていいの?」といった年齢に関する不安を抱える方も多いはず。
この記事では、犬の年齢別(子犬・成犬・老犬)に生食を始めるタイミングや注意点を解説します。
犬の年齢別:生食を始める適切なタイミングと注意点
子犬(~12ヶ月)の場合
子犬でも生食は可能ですが、特に慎重に進める必要があります。消化器官が未発達なため、急な切り替えは下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。
子犬への生食導入のポイント
- 生後8週以降、離乳が完全に終わってから少量ずつ開始
- 最初は加熱した肉を使い、徐々に生へ移行
- 消化しやすい鶏むね肉などを使用
- カルシウムやリンなど成長に必要な栄養を強化する
成犬(1〜7歳)の場合
最も生食を始めやすい時期です。消化機能が安定しており、適切な導入を行えばスムーズに移行できます。
成犬への生食導入のポイント
- 1週間~2週間かけて、ドッグフードとの混合から徐々に切り替え
- 脂肪の多い部位は控えめにし、赤身肉を中心に
- 便の状態や体調をよく観察する
老犬(8歳〜)の場合
シニア犬にも生食は可能ですが、健康状態や持病の有無により判断が必要です。腎臓・肝臓・膵臓などの病気がある場合は獣医師との相談が必須です。
老犬への生食導入のポイント
- 消化に負担がかからないよう、細かく刻む・柔らかい部位を選ぶ
- 一度加熱してから生に移行してもOK
- 持病がある場合は必ず獣医師と相談
年齢別の生食導入目安まとめ
年齢 | 生食導入の可否 | 導入時のポイント |
---|---|---|
子犬(生後8週〜12ヶ月) | 可能(慎重に) | 加熱→生へ。カルシウム補給を重視 |
成犬(1〜7歳) | 推奨 | 徐々に切り替え。赤身中心で栄養バランスを調整 |
老犬(8歳〜) | 可能(健康状態次第) | 消化に配慮。獣医と相談して導入 |
まとめ:年齢に合わせて安全に生食を取り入れよう
犬の生食は、年齢を問わず取り入れることが可能です。ただし、それぞれのライフステージに応じた配慮と、健康状態に合わせた設計が必要不可欠です。
「子犬には栄養バランス」「成犬には継続性」「老犬には安全性」を重視しながら、無理のない範囲で取り入れていきましょう。
不安がある場合は、獣医師や犬の栄養士と相談しながら進めることをおすすめします。