犬の健康を守るために欠かせない栄養素のひとつが「鉄分」です。鉄分は赤血球の材料となり、酸素を体中に運ぶ役割を担っています。不足すると貧血や疲れやすさ、毛艶の低下などにつながり、愛犬の元気がなくなってしまうこともあります。
この記事では、犬に鉄分が必要な理由、鉄分不足のサイン、鉄分を補えるおすすめ食材、安全に与えるための注意点を詳しく解説します。
犬にとって鉄分が必要な理由
鉄分は体の中でさまざまな働きをしています。
- 赤血球の材料(ヘモグロビン)をつくる
- 酵素の働きをサポート
- 筋肉や免疫機能の維持に関わる
犬が鉄分不足になると、血液が酸素を十分に運べなくなり、全身が酸素不足の状態になります。その結果、疲れやすい、運動を嫌がる、食欲が落ちるといった症状が出やすくなります。
特に成長期の子犬、シニア犬、妊娠・授乳中の母犬は鉄分が不足しやすいため注意が必要です。
犬の鉄分不足に見られるサイン
鉄分が足りていない犬には、次のような症状が出ることがあります。
- 歯ぐきや舌が白っぽく見える
- 元気がなく、散歩や遊びを嫌がる
- 被毛のツヤがなくなる
- 食欲不振
- 持続的な疲れやすさ
こうした症状がある場合は、鉄分不足だけでなく寄生虫、出血、腎臓病などの病気が原因となっている可能性もあるため、必ず動物病院で検査を受けましょう。
犬の鉄分補給におすすめの食材
犬は「動物性の鉄分(ヘム鉄)」を効率よく吸収できます。そのため、鉄分補給には動物性食材がおすすめです。
1. 赤身肉(鹿肉・馬肉・牛肉・羊肉)
赤身肉は鉄分を豊富に含み、消化吸収も良い食材です。特に鹿肉や馬肉は低脂肪で高タンパク、さらに鉄分も豊富なため、手作り食やトッピングに適しています。
2. レバー(肝臓)
レバーは「鉄分の宝庫」と呼ばれるほど含有量が高い食材です。少量でも効率よく鉄分補給ができます。ただし、ビタミンAも多いため、与えすぎると過剰症になる可能性があるので注意。週に1〜2回、少量を目安にしましょう。
3. 魚類(イワシ、カツオ、マグロ)
鉄分に加え、タウリンやオメガ3脂肪酸も摂れる優秀な食材。生魚は寄生虫のリスクがあるため、加熱調理して与えるのが安心です。
4. 卵黄
卵黄には鉄分のほか、ビタミンや脂質も含まれています。加熱すれば安心して与えられるため、手作りごはんのトッピングとして手軽に使えます。
植物性の鉄分も取り入れよう
犬は植物性の鉄分(非ヘム鉄)の吸収はあまり得意ではありませんが、野菜や海藻からも鉄分を補うことは可能です。
- ほうれん草
- 小松菜
- ひじき
特にビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が上がるため、鹿肉+ブロッコリー、レバー+かぼちゃといった組み合わせがおすすめです。
犬に鉄分を与えるときの注意点
鉄分は大切な栄養素ですが、与え方には注意が必要です。
- 人間用の鉄サプリはNG:過剰摂取による鉄中毒のリスクがあります。
- 与える量を守る:特にレバーは少量で十分。過剰摂取は健康被害につながります。
- 貧血が続く場合は病院へ:単なる栄養不足ではなく、病気が隠れている可能性があります。
犬の鉄分補給まとめ
犬にとって鉄分は、赤血球をつくり全身に酸素を運ぶために欠かせない栄養素です。鉄分不足は貧血や元気消失につながるため、日々の食事からしっかり補ってあげましょう。
- 赤身肉やレバーなどの動物性食材が効率的
- 野菜や海藻も組み合わせてバランスよく
- 適量を守り、過剰摂取には注意
- 気になる症状がある場合は必ず獣医師へ相談
愛犬に合った食材を取り入れながら、健康的な食生活をサポートしてあげてください。
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