「ご飯は食べないのに、おやつを見せると喜んで食べる」
「ドッグフードには見向きもしないのに、ジャーキーならすぐ食べる」
こんな愛犬の様子に、
「ただのわがままなの?」
「体調が悪い可能性もある?」
と心配になったことはありませんか?
犬がご飯を食べないけど、おやつは食べる場合、単純な好き嫌いだけではなく、おやつの与えすぎ、食事の香りや食感、学習、ストレス、口の違和感、体調の変化など、さまざまな理由が考えられます。
大切なのは、
「おやつを食べる=元気だから大丈夫」
と決めつけないことです。
この記事では、犬がご飯を食べないのにおやつは食べる理由から、飼い主さんができる対処法、動物病院へ相談したい症状、食いつきをサポートする食事の工夫までわかりやすく解説します。
- 犬がご飯を食べないけど、おやつは食べる主な理由
- 「わがまま」と決めつける前に確認したいこと
- 歯や口の中に違和感がある
- ストレスや環境の変化
- 運動量が減っている
- 1.まずはおやつの量を確認する
- 2.ご飯を少し温めて香りを立たせる
- 3.水分をプラスしてみる
- 4.少量のお肉をトッピングする
- 5.食事時間にメリハリをつける
- まずは香りと水分をプラスしたい
- お肉を少量トッピングしてみたい
- 初めてなので少量から試したい
- 犬がご飯を食べないけど、おやつは食べます。わがままですか?
- 犬がドッグフードを食べないけど、おやつは食べる場合どうすればいい?
- 犬のおやつはどれくらいまで?
- 犬がご飯を食べないけど元気なら様子を見て大丈夫?
- 犬がご飯を食べないとき、お肉をトッピングしてもいい?
犬がご飯を食べないけど、おやつは食べる主な理由
まず考えたいのは、なぜ「ご飯は食べないのに、おやつなら食べる」のかということ。
主に次のような理由が考えられます。
1.おやつの方が香りや嗜好性が高い
犬用のおやつには、香りが強く食いつきの良いものがたくさんあります。
毎日のご飯よりもおやつを好むようになると、
「こっちの方がおいしい」
と、おやつを選んで食べるようになることがあります。
特に、
- ジャーキー
- 肉系のおやつ
- チーズ系のおやつ
- 香りの強いトッピング
などを頻繁に与えている場合は、一度食生活全体を確認してみましょう。
2.おやつでお腹がいっぱいになっている
飼い主さんにとっては「少しだけ」でも、小型犬にとっては意外と大きな量になることがあります。
朝のおやつ。
散歩後のおやつ。
家族からのおやつ。
しつけのご褒美。
これらを全部合わせると、想像以上の量になっていることも珍しくありません。
WSAVA(世界小動物獣医師会)は、一般的な目安として、おやつは犬が1日に必要とするカロリーの10%以内にすることを案内しています。
ご飯を食べないときは、
「今日のおやつは何個?」
ではなく、
「今日、ご飯以外に何をどれくらい食べた?」
という視点で確認してみましょう。
3.「ご飯を食べなければおやつが出てくる」と覚えている
犬は経験から行動を学びます。
例えば、
ご飯を出す
↓
食べない
↓
飼い主さんが心配する
↓
ジャーキーを出す
↓
喜んで食べる
これを繰り返していると、
「ご飯を食べずに待っていれば、好きなものが出てくる」
という流れができてしまうことがあります。
愛犬を心配する気持ちからついやってしまいがちですが、食べないたびに違うおやつを出すことが習慣になっていないか確認してみましょう。
「わがまま」と決めつける前に確認したいこと
ご飯を食べずにおやつだけ食べると、
「好き嫌いしているだけ」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、食欲の変化には体調不良が隠れている場合もあります。
特に、
- 急に食べなくなった
- 食事量が以前より明らかに減った
- 体重が減っている
- 元気がない
- 嘔吐している
- 下痢・軟便がある
- 水を飲まない
- お腹を痛がる
- よだれが増えた
といった変化がある場合は注意してください。
Merck Veterinary Manualでも、食欲低下は体調変化のサインのひとつとされ、食欲不振だけの場合でも獣医師への相談目安に挙げられています。
犬がご飯を食べないけど元気なら大丈夫?
「散歩には行く」
「遊ぶ」
「おやつも食べる」
このように元気がある場合、一時的な食欲の変化や食事の好みが関係していることもあります。
そんなときはまず、
- おやつの量
- 最近の運動量
- 便の状態
- 水分摂取
- 体重
- 生活環境の変化
- フードを変更していないか
を確認してみましょう。
ただし、
元気がある=絶対に病気ではない
ということではありません。
食欲低下が続く場合や普段との違いを感じる場合は、早めに獣医師へ相談してください。
犬がご飯を食べない原因は「おやつ」だけではない
歯や口の中に違和感がある
「柔らかいおやつは食べるけれど、硬いドライフードは食べない」
という場合は、口や歯に違和感がないか確認してみましょう。
例えば、
- フードを口から落とす
- 片側だけで噛む
- 硬いものを避ける
- 口を触られるのを嫌がる
- よだれが増えた
- 口臭が急に強くなった
などの変化が見られることがあります。
ストレスや環境の変化
犬は環境の変化によって食欲が変わることがあります。
例えば、
- 引っ越した
- ペットホテルを利用した
- 留守番が増えた
- 家族構成が変わった
- 新しい犬を迎えた
- 雷や花火が続いた
- 工事など大きな音がある
などです。
「ご飯そのもの」だけでなく、最近の生活環境も振り返ってみましょう。
運動量が減っている
暑さや雨などで散歩時間が短くなると、消費するエネルギー量も変わります。
活動量が減れば、以前ほどお腹が空かなくなる犬もいます。
特にシニア犬では、年齢とともに活動量や必要な食事量が変化することがあります。
犬がご飯を食べないときの対処法5つ
体調に大きな問題がなさそうな場合は、毎日の食事を少し見直してみましょう。
1.まずはおやつの量を確認する
最初にやってほしいのが、
1日に食べているものを全部書き出すこと。
ご飯だけでなく、
- ジャーキー
- ガム
- トレーニング用おやつ
- 人の食べ物
- トッピング
なども含めます。
家族全員がおやつを与えている家庭では、「誰かがあげている」ことに気づいていない場合もあります。
2.ご飯を少し温めて香りを立たせる
食事を適度に温めることで香りが立ち、食事への興味につながることがあります。
特に冷蔵・冷凍した食材を使っている場合は、冷たい状態よりも少し温度を戻すことで香りを感じやすくなる場合があります。
熱すぎないことを必ず確認してから与えてください。
3.水分をプラスしてみる
ドライフードだけでは食べない場合、
- ぬるま湯
- 犬用スープ
- 食事用のブロス
などを少量加える方法もあります。
食感と香りが変わることで、いつものご飯に興味を持つきっかけになることがあります。
4.少量のお肉をトッピングする
いつものご飯に少量のお肉を加える方法もあります。
ポイントは、
ご飯が見えなくなるほど大量に乗せないこと。
あくまで「お肉だけを選んで食べる」状態にするのではなく、いつもの食事を楽しむためのサポートとして取り入れてみましょう。
初めて与える食材は少量から始め、便や体調に変化がないか確認してください。
5.食事時間にメリハリをつける
ご飯を一日中置いたままにすると、食事時間のメリハリがつきにくくなる犬もいます。
食事を出す時間をある程度決めて、
「この時間はご飯の時間」
という生活リズムを作ることもひとつの方法です。
食いつきが気になるなら「いつものご飯+少量」から
愛犬がご飯を食べないと、
「フードを全部変えた方がいい?」
と考える飼い主さんも多いと思います。
でも、いきなり食事をすべて変える必要はありません。
まずは、
いつものご飯に少量プラスする
ところから始める方法があります。
例えば、
- お肉を少量加える
- スープを加える
- 食事を少し温める
など。
愛犬の負担になりにくい方法から、少しずつ試してみましょう。
食いつきをサポートしたい飼い主さんへ|FooDogの取り入れ方
「おやつではなく、毎日のご飯を楽しんでほしい」
そんなときは、食事に使えるお肉やスープを少量取り入れる方法もあります。
FooDogでは、愛犬の食事に取り入れやすい馬肉・鹿肉などのお肉や、ボーンブロスをご用意しています。
まずは香りと水分をプラスしたい
いつものご飯は大きく変えずに、食事に少し変化をつけたい場合は、ボーンブロスを少量加える方法があります。
ドライフードに少量かけたり、食事と一緒に取り入れたりすることで、いつものご飯とは違った香りや食感を楽しめます。
お肉を少量トッピングしてみたい
「お肉の香りが好き」
「いつものフードに少しだけプラスしたい」
という場合は、馬肉や鹿肉などを少量から取り入れてみる方法もあります。
最初から食事をすべて切り替えるのではなく、愛犬の便や体調を確認しながら少しずつ始めましょう。
初めてなので少量から試したい
いきなりたくさん購入するのが不安な飼い主さんは、まず少量から試せる商品を選ぶのがおすすめです。
「食べてくれるかな?」
「うちの子にはどのお肉が合うかな?」
という場合も、一度にいろいろ変えず、ひとつずつ愛犬の様子を確認してみましょう。
おやつではなく「ご飯を楽しめる食生活」へ
ご飯を食べない愛犬を見ると、
「何でもいいから食べてほしい」
と思いますよね。
その気持ちから、おやつを追加してしまうこともあると思います。
でも、
ご飯を食べない
↓
おやつを出す
↓
おやつだけ食べる
という流れが続くと、毎日の食事よりもおやつを待つ習慣につながることがあります。
そんなときこそ、
「おやつを増やす」のではなく、「毎日のご飯をどう楽しんでもらうか」
という視点で考えてみてください。
食事の香り。
温度。
水分。
食感。
食べる環境。
ほんの少し変えるだけで、愛犬の反応が変わることもあります。
犬がご飯を食べないとき、病院へ行く目安
次のような症状がある場合は、食事の工夫より先に動物病院へ相談してください。
- ぐったりしている
- 水も飲まない
- 嘔吐を繰り返している
- 下痢が続いている
- 血便がある
- お腹を強く痛がる
- お腹が異常に張っている
- 呼吸の様子がおかしい
- 急激に体重が減った
- 食欲不振が続いている
Merck Veterinary Manualでは、食べたり飲んだりしない状態が24時間続くことを緊急受診の目安のひとつに挙げています。これは「24時間までは待ってよい」という意味ではありません。子犬、シニア犬、持病のある犬などは特に、気になる変化があれば早めに獣医師へ相談してください。
よくある質問
犬がご飯を食べないけど、おやつは食べます。わがままですか?
必ずしもわがままとは限りません。
おやつの方を好んでいる、おやつでお腹が満たされている、ご飯を食べなければ別のものが出てくると学習しているなど、さまざまな理由があります。
一方で体調不良が隠れている場合もあるため、急な食欲低下では元気、便、水分摂取なども確認してください。
犬がドッグフードを食べないけど、おやつは食べる場合どうすればいい?
まず1日に与えているおやつの量を確認してみましょう。
そのうえで、ご飯を適度に温める、水分を加える、少量のお肉を取り入れるなど、食事そのものを楽しめる工夫をしてみる方法があります。
犬のおやつはどれくらいまで?
WSAVAでは、おやつから摂るカロリーを1日に必要な総カロリーの10%以内にすることを一般的な目安として案内しています。
ただし、適切な量は犬の年齢、体格、活動量、健康状態などによって異なります。
犬がご飯を食べないけど元気なら様子を見て大丈夫?
一時的な食欲の変化の場合もありますが、「元気だから必ず問題ない」とは言い切れません。
食欲不振が続く、体重が減る、嘔吐や下痢などほかの症状が出る場合は獣医師へ相談してください。
犬がご飯を食べないとき、お肉をトッピングしてもいい?
健康状態や食事内容に問題がなければ、少量のお肉を食事に取り入れる方法もあります。
ただし、お肉だけを選んで食べるほど大量に加えるのではなく、最初は少量から始め、便や体調を確認しましょう。
持病がある犬や療法食を食べている犬は、自己判断でトッピングせず獣医師へ相談してください。
まとめ|犬がご飯を食べないけどおやつは食べるときは「食生活全体」を見る
犬がご飯を食べないけど、おやつは食べる場合、
- おやつの与えすぎ
- おやつの方を好んでいる
- 食べなければおやつが出ると学習している
- 食事の香りや食感
- 運動量の変化
- ストレス
- 歯や口の違和感
- 体調不良
など、さまざまな理由が考えられます。
大切なのは、
「食べない=わがまま」
「おやつを食べる=健康」
と決めつけないこと。
まず愛犬の体調を確認し、おやつの量や毎日の食生活を見直してみましょう。
そして体調に問題がなく、
「もっと毎日のご飯を楽しんでほしい」
という場合は、食事を全部変えるのではなく、お肉やスープを少量プラスするところから始める方法もあります。
おやつを楽しみにするだけではなく、
毎日のご飯そのものを楽しみにしてもらう。
それも、愛犬の食生活を考えるうえで大切なことです。



“犬がご飯を食べないけどおやつは食べるのはなぜ?原因と対処法” への1件のフィードバック
コメントは受け付けていません。